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ライブラリーアカデミー第四回 [出版流通]

今回の講師は昭和図書株式会社顧問の大竹靖夫氏で、
「RFIDを用いた書籍販売条件識別」というタイトルでお話くださいました。
RFIDの技術的なことについては(株)数理計画の岡野豊氏が講義してくださいました。

まず前提として、「RFID」とは、一般にICタグと言われているものと同じです。
「ICタグ」というのは言わば特定のブランド名のようなもので、
JIS規格だと「RFID」という呼び方が正しいそうです。今回は講師に倣って
「RFID」と表記することにします。



まず、なぜRFIDが必要なのかということについてですが、
返品部数の四分の一が廃棄処分になると仮定すると廃棄部数は約2億2千万冊、
廃棄額は1760億円(平均本体価格800円として)にも上るそうで、
この状況を変える必要があると考えたそうです。
現状では返品の責任は出版社が持つ事になっているので
これは出版社にとって大きな負担です。

また、小売書店からは「今後の書店業界の発展のために日本書店商業組合連合に
望む対応」として、以下のようなアンケート結果が得られています。
(全国小売書店経営実態調査報告書より 2006年5月)。
①書店マージンの拡大         59.6%
②客注品の迅速確実化        51.4%
③出版物再販制の擁護        44.9%
④適正配本               40.3%

そして日本の出版流通の特色として、取次店が発達があげられます。
取次店からのパターン配本が定着しており、書店が仕入れられる本の選択の
自由度が低かったり、また書店がどういう条件で仕入れたのか出版社には不明だったりと、
弊害もあるようです。



そこで、このような問題点を解決するべく、小学館はRFタグを使った責任販売を
実験的に行って来ました。
これは、朝日新聞の一面に(2009年6月22日)「返本減らせ新作戦」という
記事が出たのをご記憶の方も多いと思いますが、定価に占める書店の
取り分を上げる代わりに、返品の際の負担を書店に求める制度です。
(ちなみに、この記事では書店からの返品率が40%に高止まりしていると
書いてありますが、高止まりの大きな要因の一つであるパターン配本による書店への
弊害などが全く書かれていません。書店だけを責めても問題は解決しないと思うので、
もっと掘り下げて書いてほしいと思いました。ま、今更言ってもですけど…。)

ISBNコードと違って、RFタグを使うと一つの商品で複数の取引条件の
識別が出来るそうで、2008年からは、責任販売と(今までと同じ)委託販売を併用した
企画商品を販売しているそうです。
この方法だと書店のマージンも上がり、また注文どおり部数も入荷できて助かる。
出版社もある程度の計画生産が出来て返品が減少し、ロングセラーも
うまれたということでした(高リスクな責任販売制のみだと、商品が短命に終わってしまうそうです)。
ただ、これらの企画商品はまだわずか数冊にとどまっているので、
多くの本に拡大されれば、本当に流通が変わってくるかも?と感じました。



iPad、出ましたね。意外と大きいって噂ですが、売れるかな?
実物を手にとって見たいと思います。携帯するならやっぱ
小さくて軽い方が良いですよね。
先日何年かぶりにデジカメ売り場を覗いたら、夢のような小ささと軽さでびびりました。
すげー!

読書端末も各社で競争が激しくなれば、あのくらい軽くなるかな。




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