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ライブラリーアカデミー第六回 [出版流通]

遂に最後になりました、今年度のライブラリーアカデミー。
講師は、株式会社ジュンク堂書店専務取締役、岡充孝さんです。
主なテーマは「書店の品揃え」です。


ジュンク堂といえば池袋店に代表される規模、ユニークな品揃え、イベントの面白さなどで
つい足が向く書店な訳ですが、その秘密はどこにあるのでしょうか。

まず特徴的と思われるのは、仕入れを担当する部署はなく、
社員全員が仕入れも棚入れも接客もする、という仕事のやり方です。
入社してすぐに思うことができるというのはやりがいありますよね。
もちろん失敗もあるそうですが、勉強になり、これが特色のある棚作りに繋がるそうです。
とってもマイナーな本を仕入れて、たとえそれが売れなくても、その一冊を見たお客さんが
「ここにくればあるのでは?」と思ってくれることが大事なんだそうです。

そして驚いたのは、パターン配本のものは置いておらず、
基本的には担当者が注文した本で棚作りをしているとうことです。
取次は本屋と本のことを全て分かっているわけではなし、返品の手間などを
考えれば、全ての本を注文で揃えるのはさほどの手数ではないそうです。

また、「書店員のプロ」の育成に取り組んでいらっしゃるとのこと。
会場からの質問に「特別な教育プログラムなどお持ちなのか」というものがありました。
岡さんは「うちは《捨て育ち》とでも言いましょうか」とのお答えでした。
要するに、先輩を見ながら仕事しながら育ってね、ということらしいです。
《捨て育ち》、いいですねー、ユニークな人材が育ちそうです!

他にも、専門書だと買いきりが多いのでご苦労がおありではという質問もありました。
それに対して、店晒しの本は申請してもらい、処分したり他店に廻したりするとのこと。
そのリスクを負わないとジュンク堂の店作りは出来ないし、処分を
恐れて注文しない、というのは良くない、というお話でした。

全体を通じて関西弁のユーモアあふれるお話でしたが、
書店の矜持を見せていただきました。すごいです!
また、普段書店で実際にそのユニークさを実感しているからか
会場からのたくさんの質問がありましたが、一つ一つ丁寧にお答えくださり
知りたいことをきちんと知ることが出来、充実した一時間半でした。



さて、これで出版流通の回は終了しましたが、一つ残念なことは、
流通(取次)の仕事をされている皆さんのお話が伺えなかったことです。
著者・出版社・書店・印刷技術など様々な立場の方々がそれぞれの考える問題点や
それに対する課題解決を熱心に語っていただき、大げさに言えば
一条の光が見えた感すらあったので、流通がすっぽり抜けてしまったのが
とても残念です。またどこかで機会があればぜひお話を伺ってみたいです。

全体的にはとても充実していて、どの講師の方にももっとお話を
伺いたい、一時間半では足りないなと感じる、中身の詰まった研修でした。


そして、今回はなんと課題のレポートは無いそうな!!
おお、救われた…。これで安心して冬季オリンピックの観戦に(テレビで)打ち込めるぞ!



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