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第一回です [図書館]

2010年度ライブラリーアカデミー「出版流通を語る
‐電子書籍で図書館が変わる?‐」コースの第一回に行ってきました。


今回の講師は坂井宏先氏(株式会社ポプラ社代表取締役社長)です。

ポプラ社といえば何かと話題の水島ヒロの小説を出版するわけですけど、
そのあたりのお話もかなり面白く教えていただきました。
でもツイッターとかブログとかに書いちゃ駄目な部分もあったので書きません。
初版でかなり沢山刷るそうで、売り方も(流通)ちょっと今までの本とは違う
部分もあるようです。
なんか、既存の出版流通のビジネスモデルが(電子書籍以外のやり方でも)
変わっていっているなあと今回の講義でも感じました。

テーマは「電子書籍とデジタル教科書の動きについて」ですが、
社長の漫談的なお話が長くて(でも社長はなんと「ゾロリ」や「ズッコケ三人組」などを
世に出したスーパー編集者なんだそうです。あ、「ポプラディア」も。
超すごいです。別枠でその辺の話が聞けたらものすごく面白いと思う。
社長さんは自伝を出版すれば売れると思う。まじで。)
なかなかそこまで行き着かず。あ、新しくなる「ポプラディア」も宣伝なさってました。
図書館は絶対「買い」ですよね。


結局本日のテーマについては、社員の「オトベ」さんが担当ということで。
社内でも電子書籍と著作権関係のお仕事をなさっているそうです。

最近新聞などでも良く記事を見かけますが、ソニーとかauとかdocomoとか
パナソニックとかブラザーとか、家電メーカーや通信各社が相次いで
携帯読書端末を投入する予定だとか。
通信各社はソフトとか通信利用料金で儲けが出せるので、そちらの端末が
安価で生き残るかも?とのことでした。

ポプラ社も電子書籍を数点、アップルストアで売っているけれども
電子書籍はプロモーションが難しいということでした。
指名買いしてもらえるようなネームバリューのある著者や作品ならいざ知らず
新人とかの作品を出版は出来るけど、売るのは大変だと。

それを聞いて橋本大也さんの言う「読者に最適な書評を見つける場」の
必要性ってこういうことかー、と思いました。
ミスマッチなく自分の読みたい本に出会うというのは、電子書籍だと
本屋さんの店頭よりもずっと難しいですよね。
ここに図書館が生き残る可能性が見出せるか?と今ちらっと思いました。
玉石混交の電子出版物のなかからある程度のものを選んで
お客さんに提供する、とか。例えばアップルストアにあったような
偽者の「東野圭吾」をきちんと見分ける目を持つ、とか。
「図書館ならあまりおかしなものは置かないだろう」って思ってもらえれば
何か探し物をするお客さんのお手伝いが、引き続きできるかもしれない。

とはいえ現在の選書にしたって、TRCの新刊全点案内の著者紹介や、
所蔵しているその著者の本の動きや、出版社がどういうところなのか(特に自費出版は
警戒しますよね)をみるといったところが精一杯で、本当に一点一点精査している
わけではないんですが。それに司書は全ての分野の専門家ではないので
どんなに勉強してもやはり限界はありますけど。

あと、国立国会図書館長の長尾真氏の考える電子図書館構想はポプラ社も
気になさっているようです。出版社や著者の利益は大丈夫なのかな?と。
もちろん長尾館長も全体が成り立つモデルを、と言ってらっしゃるのでそこは
問題ないとは思いますが。
でもほんとに国会がやるのなら、個々の図書館がやることは
特色がないと意味ないですよね。ただでさえ予算小さいし、
規模で言えば国会にかなうわけないし。やっぱり郷土とか。独自のおすすめシステムとか。
ほんとのほんとにやるのかな、国会図書館。

最後になりましたが、ポプラ社は電子教科書には反対なのだそうです。
紙の教科書とは得られるものが違うだろう、ということでした。
出版物や講演などでも主張を展開していらっしゃるので、興味のある向きはそちらをどうぞ。

DNPが電子図書館構想を打ち出したり、電子書籍を購入できるHPが
沢山出来たり、めまぐるしいです。



DNPの電子図書館構想
http://www.dnp.co.jp/news/1222247_2482.html

・文中の橋本大也さんの引用や「長尾スキーム」についてはこちらから。
「ブックビジネス2.0 ウェブ時代の新しい本の生態系」
岡本真・仲俣暁生編著 実業之日本社 1900円
SIBN978-4-408-10853-7 2010年7月








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