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店舗の価値 [出版流通]

あ、七月だ。
ぼやぼやしてると熱中症になっちゃいますね。
節電の夏ですが、図書館は多くの人が集う場所なので、
それなりに涼しくしとかないとね。ほんと。


週刊ファミ通2011年7月21日号(エンターブレイン発行)を読んでいて、名越稔洋氏
(「龍が如く」シリーズ総合プロデューサー)のコラム(「名越稔洋が本気で語る
酒とゲームで日が暮れる」)が目に留まりました。
一部引用します。タイトルは「ショップの価値」。氏の大好きな映画について語っています。

「レンタルビデオ屋には、そこに物理的に足で通うって価値があるのだ。
たくさんの棚にところ狭しと並ぶ映画作品に取り囲まれた空間は、ただ単に
画面を見つめてタイトルや役者の名前で検索をかけて作品を選ぶような
無機質な雰囲気ではない。うまくいえないが、そこに愛を感じる。」

「映画館やライブ会場に行ってサイズの大きい感動を知る→店舗に通って
豊富なライブラリから歴史や作品バリエーションに魅力を感じる→たまにはお手軽に配信…
というセットがあってこそ、エンターテインメントを楽しむ意識と環境が
整うってもんじゃないのかな。」

これを読んで、電子書籍が喧伝され始めてからなんとなく拭い去れなかった
本屋・図書館はなくなるのでは?という心配が、私の中で払拭されました。
何と言うか、「愛」のある空間っていいですよね。それは人にとって心地よく、
また必要とされ続けるもののような気がする。

そして氏は「でも店舗そのものも、いままでとは違う価値観を演出する必要性も
求められている」とも書いてらっしゃいます。
それもそうだなー。便利さだけでは電子書籍にかなわないもの。


今の仕事はカウンターだけなので、コーナーを作ったりとかイベントやったりとかは
ないんですが、カウンターでも出来るだけのことはしよう、と、
ちょっとやる気が出ました。
あと、機会があったら何か出来るように、自分の中にネタを温めておこう、とも。



一昨年一緒にフィンランドに旅行に行ったSちゃんは、
フィンランドが好きになり、今年もフィンランドにお出かけです。
ああ、涼しいんだろうなー、楽しいんだろうなー。私もまた行きたいです。










第五回 [出版流通]

ライブラリーアカデミー第五回の講師は、丸善本店(丸の内店ですね)店長、
ジュンク堂営業本部 副本部長の岡本好和氏です。

テーマは「書店から見た電子書籍」です。
電子書籍は、80年代(本とCD‐ROMのカップリング)、90年代(試験運用のみで終わった
電子書籍コンソーシアム)、00年代(ソニーやパナソニックなどの電子書籍端末がでたが、
コンテンツが少数・陳腐すぎてすたれた)と様々な失敗を繰り返してきた、とのこと。

今回は、ハードは揃ってきたし、コンテンツストアは多く出来た。
しかしコンテンツストアが乱立しすぎて、一部の積極的な出版社をのぞいて
殆どの出版社が様子見状態であると。
電子書籍の場合、書店のような一覧性がないので、コンテンツをいかに
見せるか、ということが難しいのだそうです。これはポプラ社の
「オトベ」さんがおっしゃった「プロモーションが難しい」ということと同じかと思います
(2010年11月29日の記事参照)。

あと、電子書籍の値段などもまだはっきりしないし、そもそも誰がイニシアチブを
取るかも決まっていない状態なんだそうです。
もちろん書店としては電子も紙も同じ値段の方がいいけれども、
デジタルも値崩れしてほしくない、とおっしゃっていました。

お客さんはリアル書店の店頭で、自分が探したい本だけでなく、
見知らぬ本との出会いを求めている、とのこと。
お客さんの声を聞き、求めているものを書棚で演出する、というのが
リアル書店の必要な取り組みだということでした。
図書館もそうですよね、見知らぬ本との出合い、大事。理想的。

もちろん店頭で本がなければデジタルのものを提示したりなど、
電子書籍とうまいこと融合して行きたい、というお話でした。

質疑応答のなかで、「良い棚とは?」と聞かれて、
「揃っている、ツボの本がある、自分の本棚みたい」と応えていらっしゃいました。
ジュンク堂さんは本当に素敵です。惚れ惚れします。


今年度のライブラリーアカデミーも残りあと一回になりました。
寒いですが、花粉も飛んでますが、空気もひどく乾燥していますが、
椿屋四重奏も解散してしまいましたが、
そんな諸々に負けずに最後まで勉強したいと思います。


ライブラリーアカデミー第三回 [出版流通]

あ、第三回の記事を書く前に年が改まってしまいました。
年末は風邪をひいたりまた風邪をひいたりして更新をさぼってしまいました。
明日は早くも第四回なので、急いで前回の内容をまとめたいと思います。


2010年度ライブラリーアカデミー「出版流通を語る‐電子書籍で図書館が変わる?」
第三回の講師は、CHIグループ株式会社執行役員・ネット戦略統括責任者の服部達也氏です。

CHIの「中期戦略の骨子」は、
1、既存リアル書店事業の収益性向上
2、書店事業をレバレッジにしたハイブリッド型書店の新規立ち上げ
3、収益基盤である文教事業(大学・図書館)でのさらなるシェア向上
だそうです。

1については、ドイツの例を挙げて説明してくださいました。
日本では書店の利益は本の価格の約1%、対するドイツは約10%だそうです。
書店の責任で仕入れたり(多分そこでマージンが日本と違うんですよね、きっと)
書店自らがメディアを作って宣伝したりしているそうで、取次からがんがん送られてくる
日本の配本制度とはかなり違う感じですね(「メディア」についてもっと詳しく聞きたかった…)。
返品率の大きさにより廃棄コストや返品コストがかかり、これを下げれば
利益が上がるのではないか、とのことです。
これをグループあげて、小売主導で構造改革をすすめるのだそうです。
心強い、ほんとここは変わってほしいところです。てか、そろそろ変わらないと
まずいですよね。

2については、ユーザーが自由な手段で本を購入(マルチデバイス×書店、通販、電子書籍)し、
一つのIDで各種せービス形態を横断したメリット(共通会員、ポイント、履歴管理等)を
享受できるサービスを考えているそうです。もうすでにサイトは立ち上がってますね。
それらをこれから一つのIDで利用できるようにしてゆく、と。

hontoのHP↓
http://hon-to.jp/contents/StaticPage.do?html=index

ハイブリッド書店の特徴として、
①「書店での本との出合い」の体験をインターネットで実現
  店舗での創意工夫、書店員のノウハウを活用
②ユーザー同士コミュニケーションプラットフォームの提供
  書店に集まるコアなユーザーへのサービス提供
③書店~通販~電子書籍を連動したネット書棚サービスの実現
  購入すると次々にネット上の本棚に書籍が増えていくサービス
などを考えておられるそうです。


他に、電子書籍の普及では先行するアメリカの主要プレイヤーの動向も
紹介して下さり、興味深く聞きました。

アマゾンではクラウドサービスも始まっていて、購入した電子書籍を
そこに預けられるそうです。そうすればデバイスが変わったらデータが利用できなくなるかも
という問題は解消ですよね。

googleは本の二割までは(どの部分でも)見られるというサービスをアメリカでスタートさせ、
今年には日本でもスタートさせたいという意向だとか。

sonyの端末は、kindleやBARNES&NOBLEのnookと比較すると割高だが、
電子図書館の閲覧端末として使えることが人気の理由になっている、とか。



出版流通に外からの空気が流れ込んでくることで
本格的に変化がもたらされているんだなあと感じました。




ライブラリーアカデミー第二回です [出版流通]

はい、2010年度ライブラリーアカデミー
「出版流通を語る‐電子書籍で図書館が変わる?」コース、
第二回の講師は日本出版販売株式会社(いわゆる「日販」ですね)
経営戦略室長 宮路敬久(みやじ・たかひさ)さんです。

テーマは「紙の本の流通・電子書籍の流通‐出版流通の現場から‐」です。

出版業界全体の動向について説明の後、電子書籍プラットフォームの現状について
お話がありました。Google、Amazonに対抗して日本企業で三つの連合が
出現していると。NTTdocomo・DNP・丸善やジュンク堂など(先日これにbk‐1が
加わると報道がありましたよね)、KDDI・SONY・朝日新聞・凸版、SHARP・CCCという
三つだそうです。

・DNPなどのハイブリッド書店のニュース
http://www.dnp.co.jp/news/1225597_2482.html


また、宮路さんはデバイスの問題は意外と大きくて、例えばipadの次世代型が
出たら、今のipadにダウンロードしたものがそのまま読めるのかはまだ疑問し、
そのような状態では爆発的に広がるのは難しいととのことでした。
また逆に言えばポピュラーなデバイスが出てくれば一気に電子書籍が
普及する可能性もあるとのこと。

また、電子書籍市場が飛躍的に伸びる条件として、
①出版社から紙と電子がほぼ全体タイトル同時に発売される
②「デジタルおたく」だけでなく、一般的に電子書籍専用端末
もしくは汎用端末が普及している
③ダウンロードをどこでも出来る通信環境が整っている
という三条件を示されました。


最初に出版業界全体の状況をお話いただいたときに、本の高い返品率対して
社を上げて取り組んでいるということだったので、その具体的な内容について
お尋ねしてみました。
その取り組みとは、一つにはポスレジでの販売データの管理、他にもポイントカードでの
細かい顧客データの管理・分析や、書店主導で本の事前予約をとったりなどしているそうです。
書店や読者からあがってくる本のニーズに対するデータを一番持っているのは、
出版社ではなく取次だとわたしは思っているので、取次さんがデータを活用して
出版社と書店・読者との橋渡しをすればもっと返品率は下がるのではないかと思います。
書店さんと一緒にやり始めたというこのような取り組みがうまくいってほしいと
切に思います。読者としてもだし、図書館で働くものとしても。
(宮路さんの「確かに取次が“ばらまき過ぎ”だとも言われてます」という
正直な発言があってちょっと驚きました。)


取次の方のお話は今まで一度も聞く機会がなかったので、
とても興味深く伺いました。もっと時間があればいろいろ
詳しく教えていただきたかったです。



遂に来た! [出版流通]

丸善とジュンク堂が統合、というニュースを聞いて心配していました。
2010年2月15日のエントリーで書きましたが、ライブラリーアカデミーで
お話を伺って「すげー!!」と感銘をうけた、ジュンク堂独自の仕入れはどうなる?と
思ったのです(簡単にいうと、パターン配本ゼロ、全て書店員の判断による
注文の本で棚作りをしている、というもの)。

http://la-yosegayoi.blog.so-net.ne.jp/2010-02-25
↑2010年2月10日の記事、ご参照下さい。

でも、そんな心配は杞憂なのか?という記事を見つけました。
2010年8月28日(土)の朝日新聞の「be」に、丸善社長の小城武彦氏の記事が
(ほんと、古い話でごめんなさい。速報性ゼロですわな)。

その中で氏は委託販売制はもう役割を終えたと考えている、とか
書店のデジタル武装をすすめる(プリントオンデマンド、デジタル配信)、などと
語っていらっしゃいます。詳しくは記事をご一読下さい。

出版不況の大きな要因ではないかと(わたくしが勝手に)思っている委託販売制に
はっきり「NO」と言及している書店の社長さん。
大手が変われば流れが変わるかもしれない、とこれまた勝手に期待しちゃいます。


そして2010年9月26日(日)の朝日新聞16面に小さな記事が。
なんと神保町の三省堂書店に「Espresso Book Machine」が登場すると。
12月というのでまだ先のことではありますが。

2010年2月13日のエントリーで書きましたが、そのマシンで印刷された本を見せていただき、
かなりの衝撃をうけました。それが日本にも導入されるんですな!
ただ、コンテンツはまだ日本語のものはないようで、これからの交渉にかかっているようです。

http://la-yosegayoi.blog.so-net.ne.jp/2010-02-13
↑2010年2月13日の記事、ご参照下さい。

権利関係とかがいまいちわかりませんが、著書にも出版社にも書店にも読者にも
よいシステムになってほしいです。


いろいろと、すごい速度で変化がおこってますね。
なんか楽しみ。








「この先にあるブック・ビジネスのかたち」行って来ました [出版流通]

2010年6月11日金曜日、丸善丸の内本店のセミナールームで行われた、
「この先にあるブック・ビジネスのかたち
  ‐持続可能な『知のエコシステム』の構築のために」に行って来ました。

http://d.hatena.ne.jp/arg/20100517
(↑主催のARGのページです)

んー、また難しそうなタイトル…。
今回の話は、電子書籍端末とかツイッターとか、我々を取り巻く情報環境に
新しいものがどんどん出てくる中で、50年・100年先がどうなっていくのか、ということを
考える、ということだそうです。


登壇者それぞれの面白いご意見のなかで、気になったものを幾つかだけ
書き留めておきます。とっても大きな話だったので、とてもまとめられない。

・メルマガとかPDFとか、とりまわしのよいものは、「かつて」のものでも、
新しいデバイスが出てくることによって息を吹き返すことがある(津田さん)。

・著者にとっては選択肢が増えた。また、出版業界に、小さくて動きが早い
(例えばITの会社やゲーム会社など)会社の新規参入が出来やすくなった(橋本さん)。

・電子書籍に関しては、読者の方が業界より先行している(自炊とか)(仲俣さん)。

・もはやコンテンツを売る時代ではなく、付加価値を売る時代である。例えば同じ本を
介して一緒にコミュニケーションをとれるコミュニティを用意するとか。
そしてそれは公共図書館の貸出データを利用すればマイナーなコンテンツに関しても
簡単に可能になりそう(岡本さん)。

などなど。もちろん、図書館の貸出データに関しては本人の意向があれば、の話ですが
(ここ言っておかないと誤解が生ずるといけないので)。

また、それぞれ著書もある皆さんは、本を介してのコミュニケーションが
簡単に・面白くなっている(読者と著者が繋がったり、読者同士で感想や読みを共有したりして
読み方が広がったり、本が生き返ったりとか)とも。そこは共通した意見のようでした。

また、ゲストの、国立国会図書館の長尾真館長は、これからは、
過去の書物も電子化して再構築・分析し、無限に増えてゆく情報の中で、
本当に必要な情報を人工知能で提供できる図書館が必要、とおっしゃっていました。

これは、個人で出版が出来るようになれば、あまたの書籍のなかから
面白いものを見つけ出す仕組みが欲しい、との皆さんの意見とも重なる気がします。
その回答としては、Amazonとかだと人気上位しか表示されないので、
自分のニーズや好みにあったSNS的なものを持っておくとか、情報を
マッシュアップしてくれる人(例えばそれがプロの編集者の仕事とか
プロの書店員の仕事かも)と繋がりを持っておくとか、ってことでした。


それから、2009年8月24日のエントリーで書いた、第一回ARGフォーラムから
ここまで続いてきた一連の対話や提言をまとめた本が7月17日に出版されるそうです。

「ブックビジネス2.0 デジタル時代の本・出版・アーカイブ」
岡本真・仲俣暁生編 実業之日本社 1995円 ISBN978-4-408-10853-7

まだまだ頭の中がもやっとしているわたくし。
読んだら少し先が見えてすっきりするかな?と期待してしまいます。







携帯読書端末 [出版流通]

ipad日本版予約開始のニュースを見ていて、意外と読書目的の人が少ないという
印象を受けました。インタビューを受けていた方々は「アプリケーションを大画面で」、
という使い方を主に考えているような(番組の構成の仕方にもよるし、
ipadは特に動画やなんかに重きを置いてるから、っていうのもあるとは思いますが)。

ライブラリーアカデミーで実際のipadに触らせてもらって、「重い!」と思ったし、
落としたらガラス割れちゃうかもっていうのも私にとってはマイナスポイント。
(2010年2月13日のエントリー参照)
そしてまだ新刊が読めるような段階じゃないし、お値段も高め。
新しいものって不具合も出やすいことだし、もうちょっと色々な機種が出て、
市場が整ってからでも購入は遅くない、と思って、静観しています。

日本電子書籍出版社協会のHPを見ても、新しい作品が電子書籍端末で読めるまでには
なんかもう少し時間かかりそうな感じ。
ゲーム機でもそうだけど、いいソフトが出ないと新しいハードも普及しない気がします。
・日本電子書籍出版社協会(EBPAJ)
http://www.ebpaj.jp/index.html

素朴な疑問ですが、「面白い!」と思った本って人に貸して布教活動したり
家族で共有したりしますよね。購入した電子書籍ってさー、端末またいで貸し借りとか
出来るのかな?……出来ないんだろうなー(松鶴家千とせ風に)。
てか知ってる人いるかな、松鶴家千とせ。……まあそこはいいか。

ハードが変わるって大変なことですよね。DVDだってブルーレイに落ち着くまで
何年もかかったし。音楽はダウンロードもあり、CDもあり、カセットテープだって現役だし。


久しぶりにACADEMIC RESOURCE GUIDEを見ていて(ここは情報量が多すぎて、
わたしの容量の小さなおつむりでは毎日の閲覧は厳しいっす。)
面白そうな会合を見つけたので申し込んで見ました。でも応募多数の場合は抽選って
あるので、どうかな?行けるかな? 

・第1回ARGトーク「この先にあるブック・ビジネスのかたち
       -持続可能な「知のエコシステム」の構築のために」
http://d.hatena.ne.jp/arg/20100517


ではまた次回。

どうしたんだろう [出版流通]

最近、朝日新聞にやたらと出版流通や図書館や記事が出ますねー。
なんかあんのかな?

2010年3月8日の11面にも出てました。
「丸善とTRC、統合し新会社 流通コスト削減目指す」という記事。
これはCHIグループと大日本印刷がどういうことを目指しているのかという
概要が分かるので、「ふーむ」と思いながら読みました。
でも、やっぱり取次のことが書いていなくてそこだけよくわからん。
わざとか?わざとなのか?


現在の勤務館は新しい設備がたくさんあって、webからの利用も便利です。
なので、何でも自分で出来る人にとっては便利な図書館です。
でも、自分で出来ることが少なくなってゆく世代にとってはちょっと不親切な気がします。
こころなしか、お年寄りがのびのびしてない。
本は借りたいけど、不慣れな機械に触るのが嫌だなーって様子が見て取れます。

便利な設備はあるに越したことは無いけど、同時に、それが使いこなせない人へのフォローが
出来る仕組みを作っておかなくては、これからの少子高齢化時代には
対応できないんじゃないかなーと思う次第です。
いろんなことに対応できるように図書館も少し『のりしろ』が(スタッフの対応などの
ソフト面も、建築設計なんかのハード面も)欲しいなーと切に感じます。


ベランダ栽培していたミニにんじんは無事収穫して食しました。
標準よりはだいぶ貧弱な気もしますが、香りはにんじんですわ。
でもいかんせんにんじんが嫌いなので(何故植えた?)、
三本ほど食べた後は野ざらしになっています。
最初の収穫から約三ヶ月が経過した今、ミニにんじんはどうなっているのでしょうね。
探偵ナイトスクープに投稿するほどのネタでもないので、温かくなったら
探偵さんの力は借りず、自分で掘り出してみようと思います。

ライブラリーアカデミー第六回 [出版流通]

遂に最後になりました、今年度のライブラリーアカデミー。
講師は、株式会社ジュンク堂書店専務取締役、岡充孝さんです。
主なテーマは「書店の品揃え」です。


ジュンク堂といえば池袋店に代表される規模、ユニークな品揃え、イベントの面白さなどで
つい足が向く書店な訳ですが、その秘密はどこにあるのでしょうか。

まず特徴的と思われるのは、仕入れを担当する部署はなく、
社員全員が仕入れも棚入れも接客もする、という仕事のやり方です。
入社してすぐに思うことができるというのはやりがいありますよね。
もちろん失敗もあるそうですが、勉強になり、これが特色のある棚作りに繋がるそうです。
とってもマイナーな本を仕入れて、たとえそれが売れなくても、その一冊を見たお客さんが
「ここにくればあるのでは?」と思ってくれることが大事なんだそうです。

そして驚いたのは、パターン配本のものは置いておらず、
基本的には担当者が注文した本で棚作りをしているとうことです。
取次は本屋と本のことを全て分かっているわけではなし、返品の手間などを
考えれば、全ての本を注文で揃えるのはさほどの手数ではないそうです。

また、「書店員のプロ」の育成に取り組んでいらっしゃるとのこと。
会場からの質問に「特別な教育プログラムなどお持ちなのか」というものがありました。
岡さんは「うちは《捨て育ち》とでも言いましょうか」とのお答えでした。
要するに、先輩を見ながら仕事しながら育ってね、ということらしいです。
《捨て育ち》、いいですねー、ユニークな人材が育ちそうです!

他にも、専門書だと買いきりが多いのでご苦労がおありではという質問もありました。
それに対して、店晒しの本は申請してもらい、処分したり他店に廻したりするとのこと。
そのリスクを負わないとジュンク堂の店作りは出来ないし、処分を
恐れて注文しない、というのは良くない、というお話でした。

全体を通じて関西弁のユーモアあふれるお話でしたが、
書店の矜持を見せていただきました。すごいです!
また、普段書店で実際にそのユニークさを実感しているからか
会場からのたくさんの質問がありましたが、一つ一つ丁寧にお答えくださり
知りたいことをきちんと知ることが出来、充実した一時間半でした。



さて、これで出版流通の回は終了しましたが、一つ残念なことは、
流通(取次)の仕事をされている皆さんのお話が伺えなかったことです。
著者・出版社・書店・印刷技術など様々な立場の方々がそれぞれの考える問題点や
それに対する課題解決を熱心に語っていただき、大げさに言えば
一条の光が見えた感すらあったので、流通がすっぽり抜けてしまったのが
とても残念です。またどこかで機会があればぜひお話を伺ってみたいです。

全体的にはとても充実していて、どの講師の方にももっとお話を
伺いたい、一時間半では足りないなと感じる、中身の詰まった研修でした。


そして、今回はなんと課題のレポートは無いそうな!!
おお、救われた…。これで安心して冬季オリンピックの観戦に(テレビで)打ち込めるぞ!



ライブラーアカデミー第五回 [出版流通]

さて、第五回の講師は大日本印刷株式会社(DNP)の中川清貴さんです。
「出版業界へのアプローチ-DNPグループの基本的な考え方‐」というテーマで
お話下さいました。



まず、日本の出版業界の現状と課題について考える際に紹介してくださった、
海外の出版・流通・小売の現状に驚きました。
中川さんが例としてあげたアメリカ・ドイツ・イギリス・中国などは軒並み
拡大成長を維持しており、日本のみが市場減少が続いているようです。
世界同時不況だからしょうがない、なんて言っていられません。


そこで、日本の出版不況の一因である電子化の遅れ・出版流通システムの問題の解決の
ヒントにもなるような海外のBook on Demandの例を幾つか教えていただきました。
特に現物を見せていただいたので驚きが大きかったのが、
OnDemandBooks社が提供する店頭型(畳一枚くらい機械だそうですよ!)の
Print On Demand端末「Espresso Book Machine」で印刷された本です。
Google社から、(当面)200万以上の著作権切れのコンテンツを提供を受け、
店頭でユーザーが注文すると、300ページのペーパーバックなら約10分で
印刷製本してくれるという機械です。ちなみに中川さんが試しに作った本は
結構なページ数がありましたが、わずか8ドルだったそうです。
会場からも質問がありましたが、どのように利益が出てどのように分配されているのかは
ご存じないそうです。利益出るのかな?っていうお値段ですよね。

また、ドイツの大手取次リブリ社もPOD事業を展開。
ここは顧客出版社や書店からの注文に応じて、オリジナルと完全に一致する
製本形態で本を提供しているそうです。

他にも主に海外で進みつつある図書館の電子化の動きも紹介してくださいました。


電子化・PODによるメリットとして、出版社としては「新規需要創出・在庫削減・返品率減少」
などがあり、一方図書館や読者としては、「選択肢の拡大・購入価格の低下・
重版未定または絶版本の入手が可能になる」など、様々な利点があるようです。

DNPももちろんPODの技術を持っており、実際に作った本を図書館に納めたりもしているそうです。


他に、DNPの電子図書館構想についてもお話がありました。
将来の図書館像としては、紙とデジタルが半分ずつくらいではないかという
前提で考えているそうです。

図書館のない市町村でも利用できるとか、保存スペースを軽減できるとか、
フォントの色を変えたり大きくしたりして読書の困難なお客さんにも対応できるとか、
問題集に書き込みOKにできるとか、ほんとうに出来たら面白いな、という
お話をたくさん聞きました。



全体としては、日本の出版・流通が抱える問題について、
なんだか希望の光が見えてきたような…。そんなお話でした。


おおそうだ、KindleとKindle DXも実物を見せていただきました。
思った以上に大きくて重い。でもこれはすぐに軽く小さくそしてお安くなるはず。
あとはやっぱり魅力的なソフトがいっぱい出ないことには。


色々と刺激的な回でした。やっぱり時間が足りないなー。













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